川崎市×多摩川プロジェクト | 東京ウェッサイ

今回のゲストは建築家の伊藤暁(いとう・さとる)さん。建築物の設計の他に、まちづくりや家具デザインなど、様々なスケールの仕事を手掛けられています。今回は、現在取り組まれている「川崎市×多摩川プロジェクト」についてお話しいただきます。

川崎市は、東京と横浜の間に位置し、東西に細長い形をしています。 さらに、複数の鉄道路線が横断しています。それにより、各路線事に個性的な環境が作られる一方で、「川崎市」という市全体のイメージやアイデンティティはちょっと持ちづらいように思われます。

このような特徴をもつ川崎市で、いかに地域ごとの特徴を活かしつつ、全体を俯瞰するイメージや街づくりを行うか?

という課題に対して、伊藤さんが注目したのは、多摩川。川崎市は、鉄道によって分断されていますが、それぞれが多摩川を共有しているのです!この多摩川を、川崎市のアイデンティティとなるような、市民の生活にさらなる豊かさをもたらしてくれる存在に育て上げよう、というプロジェクトを伊藤さんは提案されました。

そのためには、川崎市民の一人でも多くの方に「川の近くに住んでいる」と思ってもらわなければならない。その実感を持つための手段として、自転車はどうでしょう?
自転車の移動速度は徒歩の約4倍として計算すると、多摩川に沿って川崎市の端から端まで移動するのにかかる時間は、約15分!これは「川のご近所感覚」で川崎市全体を感じられるのではないでしょうか?

そこで、提案するのが、「川と街をつなげるためのステーションをつくる」こと。ステーションには2種類あり、ひとつは「リバーステーション」、川まわりに配置され、レンタルサイクルの貸出所になったり、フリーマーケットが行われたり、カフェができたり、イベントが行われたりと、人々が川に集うきっかけとなる場所になります。
もうひとつは、「タウンステーション」、街の中に配置され、川のインフォメーションセンターのようなところであり、駐輪スペースやトイレを貸してくれるお店や川で食べるお弁当を売っているところ、ラン ニングなどで汗を流した後に立ち寄れる銭湯、川にまつわる本が読めるブックショップやカフェ等、川をサポートする拠点となります。

川の中だけですべてを完結させるのではなく、川と街が相互補完しあうことで、より有機的に両者が絡み合う関係をつくり出します。
「タウンステーション」は新規の施設整備に加え、既存の公共施設のステーション化や、民間からの協力者を募って店舗や施設をネットワーク化する ことで、低コストで整備を行うとともに、「多摩川のサポーター」を増やしていきます。

伊藤 暁(伊藤暁建築設計事務所)

伊藤 暁 Ito Satoru
伊藤暁建築設計事務所 代表 一級建築士

1976年 東京都生まれ。
2002年 横浜国立大学大学院修了
2002年〜2006年 aat+ヨコミゾマコト建築設計事務所勤務
2006年〜 伊藤暁建築設計事務所
首都大学東京非常勤講師

住宅から商業施設まで、様々な建築物の設計の他に、まちづくりや家具デザインなど、様々なスケールの仕事を手掛けている。

主な仕事:
T-House(住宅)、銀座ITO-YA(店舗内装)、目黒ビル(テナントビル)等

3investigators... ...

2022/01/13 16:56

RT @tokyowestside: 伊藤さん:多摩川ではアウトドア利用が多い。そこで、新たにトイレを設置するのではなく、トイレを貸してくれるお店を多摩川の近くにたくさん見つける。たとえばパン屋さんだったら、トイレを借りるついでにパンを買って川で食べる。 http://bit.ly/fe83tV #tokyo_ws

2011/04/08 19:42

RT @tokyowestside: 伊藤さん:都市計画は大きな力。それがうまくいくこともあるけど、今のようにマーケットが強い時代だと、そこで行われる実際の出来事や生活の方が計画を乗り越えることも。それより、生活のボトムアップなどの方からのアプローチがしたい。 http://bit.ly/fe83tV

2011/04/08 19:41

RT @toshii_tokii: 想像した内容と違ったけど、素敵話 RT @tokyowestside 街の人にとって、マスタープランと普段の生活がブレンドされて、楽しくなっていくのがステキだな、と。なので僕は、生活に手を差し伸べるスタンスです。 http://bit.ly/fe83tV #tokyo_ws

2011/04/08 19:30

想像した内容と違ったけど、素敵話 RT @tokyowestside 街の人にとって、マスタープランと普段の生活がブレンドされて、楽しくなっていくのがステキだな、と。なので僕は、生活に手を差し伸べるスタンスです。 http://bit.ly/fe83tV #tokyo_ws

2011/04/08 19:29

川崎にお住まいだったり、縁があったりで、興味があるよ!という方は、ぜひご参加を! 伊藤さん、ありがとうございました! http://bit.ly/fe83tV #tokyo_ws

2011/04/08 19:28

伊藤さん:建物はつくり続けます。多摩川にものを作るようなある程度規模の大きいことをやっていきたいですが、生活を大事にする、という視点からのアプローチを忘れずに仕事をしていきたいです。 http://bit.ly/fe83tV #tokyo_ws

2011/04/08 19:27

伊藤さん:やっぱり、生活を楽しみたいんですよね。与えられたものを享受するだけじゃなく、自分から見つけにいく、ような。 http://bit.ly/fe83tV #tokyo_ws

2011/04/08 19:27

伊藤さん:都市計画は大きな力。それがうまくいくこともあるけど、今のようにマーケットが強い時代だと、そこで行われる実際の出来事や生活の方が計画を乗り越えることも。それより、生活のボトムアップなどの方からのアプローチがしたい。 http://bit.ly/fe83tV

2011/04/08 19:27

伊藤さん:ある段階になれば建物は必要になるし、より拡がりが生まれるとは思う。けれども、「まず場所ありき」で物事が進むとは思っていない。まずは「出来事」を作りたい。 http://bit.ly/fe83tV #tokyo_ws

2011/04/08 19:24

伊藤さん:また、自転車利用者もとても多い。そこに着目! http://bit.ly/fe83tV #tokyo_ws

2011/04/08 19:22

伊藤さん:多摩川ではアウトドア利用が多い。そこで、新たにトイレを設置するのではなく、トイレを貸してくれるお店を多摩川の近くにたくさん見つける。たとえばパン屋さんだったら、トイレを借りるついでにパンを買って川で食べる。 http://bit.ly/fe83tV #tokyo_ws

2011/04/08 19:20

RT @patamomia: 明日の東京ウェッサイは「川崎市×多摩川プロジェクト!(建築家:伊藤暁さん) http://bit.ly/fe83tV

2011/03/10 22:13

RT @patamomia: 明日の東京ウェッサイは「川崎市×多摩川プロジェクト!(建築家:伊藤暁さん) http://bit.ly/fe83tV

2011/03/10 21:25

明日の東京ウェッサイは「川崎市×多摩川プロジェクト!(建築家:伊藤暁さん) http://bit.ly/fe83tV

2011/03/10 21:18