濃密な議論の場を「設計」する方法 | 東京ウェッサイ

建築設計事務所を主宰する傍ら、「『議論の場』を設計する」を合い言葉に、フリーパーパー『ROUNDABOUT JOURNAL』の制作・数々のシンポジウム、展覧会、書籍などの企画・制作を行っている。

それらの活 動の経験から、より多くの人を集め、生産的な意見を出してもらい、濃密なアウトプットを残してイベントを盛り上げるには、方法論が必要だと実感するようになる。建築という、数多くの専門家が集まって恊働す ることでひとつのモノを作り上げて行く職能こそが持つ、活気あるコ ミュニケーションの方法論について話す。



超線形設計プロセス論実務の経験から得た「ジャンプしない」「枝分かれしない」「後戻りし ない」という設計の方法論。複雑な条件を短期間で取りこぼすことなく まとめるのに適しており、想像を超えたアウトプットを導くとともに、教育的効果も高い。首都大学で担当した大学生向けの授業では「考えるな」「想像するな」「振り返るな」と呼びかけ続け、エリート型教育に なりがちな設計教育の現場では珍しく、学生全員が落ちこぼれることなく、濃密なアウトプットを残すことに成功。



LIVE ROUNDABOUT JOURNAL

「ライブ編集」というコンセプトのもと、建築家やアーティストのレクチャーをその場で文字に起こし、タイトルやレビューを加え、レイアウトし、会場にあるコピー機でその日のうちにフリーペーパーを発行する イベント。編集のプロセスを公開することで、建築家や学生には自主的な情報発信についての、メディア関係者には新しいメディアのあり方に ついての議論をそれぞれ呼びかける。



ARCHITECTURE AFTER 1995展

「1995年以後の建築」がテーマの展覧会を大阪のギャラリーで開催。関西ベースの若手建築家らと恊働し、建築を学ぶ大学生、専門学校 生から工業高校の高校生など100名を巻き込み、1995年以後に発表された300個の住宅模型を2日間で制作するワーク ショップを開催し、展覧会のメインコンテンツとした。模型をつくる、という具体的な作業を通じて展覧会のテーマに深く入り込み、教育効果も狙う。


LIVE ROUNDABOUT JOURNAL 2010
日時:2010年2月6日(土)13:00-20:00
場所:INAX:GINZA(http://inaxginza.info/
ゲスト予定:磯崎新、東浩紀、濱野智史ほか

藤村 龍至(建築家)

藤村 龍至 Ryuji Fujimura
藤村龍至建築設計事務所 代表

1976年生まれ。2002年東京工業大学大学院修了後、2008年 同大学院博士課程単位取得退学。2005年藤村龍至建築設計事務所 設立。2007年よりフリーペーパー『ROUNDABOUT JOURNAL』 発行。編著に『1995年以後』。
www.ryujifujimura.jp

Good Comment Award Nominate

短い言葉、少ない素材で、自分の思いを伝える練習の場を与えるために、イベントを開催している。

生産的な意見が出る状況をつくるコツは、いくつかルールを決めること。