デザインって「創造」である前に「想像」ですよね? | 東京ウェッサイ

建物はいったいどうしてこの形になったんだろう、と考えたことがありますか。
どの建物をとっても、持ち主の想い、使い手の立場、作り手の工夫、いろいろな要素が重なり合ってできています。例えて言うなら、それらの遺伝子が少しずつ組み込まれていって、その結果、現在の形をした建物として花咲いています。公共性の高い施設など、計画の時点で実際の使い手がわからないものは、計画する人々の想像力が頼りです。
どの立場の想像力が勝るか、そのバランスは建物の大きさや用途で様々ですが、構想される時点で、それぞれの立場から完成後を想像した人がいるということはどの建物でも確かなはず。

デザインはもちろん「創造・力」が重要ですが、建物などの場合、その前に「想像・力」が必要だと思いませんか?

ではいったい実際にどんな想像力を働かせているのか、、。 (ここから話は広がります!?)
・ 風をデザインする、風でデザインする。
複数の建物が一気に建てば、ただそこにこういう新しい施設ができた、という目に見える以上に変化があります。それは写真に写らない「風」だったり、「温度」だったり、人をとり囲む環境が変わるから。
とらえどころがないはずの「雰囲気」というやつです。完成後そこで何が起きるのかを知る技術が確立してきて、いままで雰囲気といわれてきたものの中でも事前に想像して検討できることが増えています。
すでに吹いている風を読んで建物の形状を変え、建物ができた後にそこに吹くであろう風と、そこで気持ちよくすごす人を想像しています。
・ つくる、という行為をデザインする。ワークショップMINOの話。
建物に限らず、日用品や洋服も、つかい捨てでないものをつくろうとしたら、思い出や思い入れが必要で、それはすなわちかける時間に関わってきます。
自分の居場所をつくる、その行為自体を思い入れを育てる時間にどれだけ重ねられるかが重要です。
時間をかけて思い入れた居場所は、ライフスタイルに合って、長く愛されるものになるはずです。自分で使うときのこと、これが一番想像しやすいはずです。
・ 対話をデザインする。
日建設計では、いろいろな知見をもったプロフェッショナルが自立して仕事をしています。ひとつひとつのプロジェクトは自立していますが、それぞれのプロジェクトを経て新たに得られた知見はお互いを刺激する財産です。自分ひとりでは想像もしなかったような内容の、この刺激がほしくて、チームcloud内に[_dialogue] というチームで参画し[○○_dialogue] という様々なテーマで対話するという活動をしています。

建物に限らず、僕らが日常を過ごしている場所は、そこを使う人や、周りに住んだり、通りかかる人を想像しながらつくられているということを通して、街や居場所をつくっていくということが身近に感じられる機会にできればと思います。

大久保 康路

大久保 康路 Okubo Koji
株式会社日建設計 

1978年東京都生まれ。東京大学工学部建築学科在学中、2000~2003年ワークショップMINOを共同主宰。同大学院の新領域創成科学科を修了後、株式会社日建設計に入社。
ホテルのコンバージョン計画(改修と増築)、タワーマンション、オフィスビル、ショッピングセンター、海外(中国)ツインタワー開発計画、大学都心キャンパスの設計、など担当プロジェクトのタイプは多岐にわたる。現在、上海の超高層計画で「その場所の風をデザインする、その場所の風をつかってデザインする」をテーマに中国クライアントと設計奮闘中。
最近のお気に入りは、自転車通勤する毎朝の30分間。

ダイアローグは、この放送後のクラウドカフェでの交流会で続行です◎ ぜひ遊びにいらしてくださいー。大久保さん、ありがとうございました! http://bit.ly/iErjTu #tokyo_ws

東京ウェッサイ

2011/05/20 19:42

大久保さん:ダイアローグの積み重ねによって、世界が拡がっていく。思ってもみなかった話がでてくるので、その驚きこそが価値あるもの。それを自分なりに吸収して、仕事や生活に活かしていける。 http://bit.ly/iErjTu #tokyo_ws

東京ウェッサイ

2011/05/20 19:41

大久保さん:規模の大きい建物の設計では、使い方の想像がしにくい。そんな時にプロジェクトメンバー間で 大事にするのは、設計図でも完成予想図でもなく、体験の共有。同じ時間を一緒に過ごして、「それをここにもってこようよ!」と。http://bit.ly/iErjTu #tokyo_ws

東京ウェッサイ

2011/05/20 19:38

大久保さん:想像力、妄想力というには、いろんなことを経験すること。体験をよりセンシティブに、そして体験の「引き出し」を増やす。 http://bit.ly/iErjTu #tokyo_ws

東京ウェッサイ

2011/05/20 19:33

建築を作るにあたり、最初にイメージする時は、個人的な想像が強いと思います。それが一番いろんなものを拾える、湧き上がらせて実感することができて、「自分がそこで何をするか?」を考えることが多いです。 http://bit.ly/iErjTu #tokyo_ws

東京ウェッサイ

2011/05/20 19:30